熱中症の初期症状(頭痛、めまい、吐き気)と対策
今年も暑い。
熱中症のニュースが全国をかけめぐっています。
少しでも症状が出たら対策すべき。
そうしないと大変なことになりかねません。
今回は熱中症の初期症状と対策についてまとめました。
熱中症とは?
人間の体は、皮膚からの放熱や発汗によって体温を下げますが、外気が皮膚温以上の時や湿度が非常に高いと、放熱や発汗ができにくくなり、熱中症を引き起こします。
表面的には体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などの症状となります。
気をつけたいのは日射病と違って、室内であっても熱中症になる可能性があります。高温、多湿が原因の一つということで、通常生活でも熱中症になり得るのです。
また、高齢者や肥満、糖尿病の患者さん、アルコール依存症の患者さんは熱中症になりやすいとされており、熱中症の根本的な予防として普段から健康に気を使う必要があります。
2010年夏には1731人もの人が死亡しており、患者数も年々、増加傾向にあります。
初期症状について
以下が熱中症の初期症状と言われています。
めまいや立ちくらみ、顔がほてるなど
めまいや立ちくらみは熱中症のサインと言われています。また、顔がほてるのも熱がうまく逃げていない可能性があり、熱中症の初期症状のサインとされています。
こむら返り
手足の筋肉がつるなどの症状、筋肉のけいれんも熱中症の危険信号と言われています。筋肉が固くなること、筋肉痛なども同じく危険信号。熱痙攣と言われたりもします。
吐き気やおう吐、頭痛など
体に力が入らない、異常な疲労感を感じるなどの症状、そして吐き気や嘔吐、頭痛なども熱中症の危険信号です。体に熱がたまることによって、脳の機能がうまく働かなくなっている可能性があります。
この段階になると、医療機関での治癒が必要な場合もあります。
汗のかきかたがおかしい
汗を全くかかない、もしくは汗を異常にかくというのも熱中症の危険信号です。体の発汗機能などに異常が出ている可能性があります。
体温が高い、皮膚がかわく
体温の上昇はかなりの危険信号とも言われています。体の体温調整がうまくいっていない可能性があり、急激な体温上昇を引き起こすと命にかかわることもあります。
また、高温時に寒気を訴える場合も危険信号と言われています。体温調整がうまく働いていない兆候です。
意識がもうろうとする
意識がもうろうとするのも熱中症の危険信号。反応がおかしい場合は重度の熱中症の可能性も。
下痢や腹痛も熱中症が原因
下痢や腹痛も熱中症が原因の場合があります。これは初期症状というよりは危険な段階なのでお医者さんにかかった方が良いと思います。
(参考:熱中症と下痢や腹痛との関連について)
隠れ脱水にも注意
特段の症状が出ていなくても隠れ脱水の危険性があります。
手が冷たくなっている、指の爪を押してピンク色に戻るのに3秒以上かかる、手の甲の皮膚を引っ張り元に戻るのに3秒以上かかるなどは脱水症状一歩手前です。
熱中症に繋がる可能性が高いので注意してください。
熱中症の対策
熱中症の対策などについてまとめます。
症状が軽い場合
症状が軽い場合は、日陰で休む、しっかりと水分補給する、衣服を緩めるとともに体を冷やすなどの対策で治る可能性が高い。
体を冷やす
日陰で休む、クーラーのあるところで休む、うちわなどで体をさますなどの方法が有効です。
また、氷嚢などで腋の下、首のまわり、脚の付け根などを冷やし、血液循環を通じて体温を早く冷ます方法も有効です。
水分補給について
発汗などで大量に体の水分が失われた後にそのまま水だけを飲むと、体内の塩分濃度が薄まるだけでなく尿としても水分等が排出されてしまい、脱水症状を引き起こす可能性が高まります。
経口補水液やスポーツドリンクなどで適度に塩分や糖分の摂取も必要です。
経口補水液は家でも作れる
水分補給に一番良いのは経口補水液とされています。これは家でも作れます。
水1リットルに食塩を小さじ2分の1、砂糖大さじ4・5杯をしっかりと混ぜます。ちょっと甘すぎるならレモン汁を加えて下さいとのこと。
ただし、急激な補給はあまり効果がありません。ゆっくり飲むことを心がけてください。
熱中症の予防について
熱中症の危険信号が出る前に、できる限り予防しましょう。
こまめな水分補給
一番の対策はこまめな水分補給。
のどが渇く前に少しずつ水分補給すると良いとされています。あまり一気に飲んでも体に吸収されず胃にたまり食欲不振などにつながります。
運動などで大量の汗を一気にかいた場合は塩分補給も必要とされます(スポーツドリンクや経口補水液)。ただし、普通にじわじわと汗をかくだけならば普通の水での水分補給でも十分です。
ビールなどのアルコールは水分補給にならない
ビールなどのアルコールは水分補給にはならないので注意。逆に利尿作用があり、水分を体から放出させるので逆に危険。
暑い日の作業やスポーツなどに注意
暑い日の作業、スポーツなどは注意が必要。
通常時よりも水分補給が必要です。
また、先に書いたように一気に汗をかいた場合には塩分補給も必要とされます(スポーツドリンクや経口補水液)。水分だけの補給は吸収されず逆に脱水症状になる可能性あり。
寝る時も注意
室内でも湿度が高いと熱中症になりやすい。
特にクーラーが嫌いな人は熱中症に注意。クーラーをつけずに暑い部屋で寝ていると熱中症になることがあります。
湿度が高いときは要注意。汗が出ても蒸発せず体温調節ができずに熱中症につながります。
25℃程度で熱中症になる事例もあり、湿度に気をつけるべき。
寝る前にビールなどを飲むのも危険。かえって水分不足になります。
熱中症対策グッズなど
熱中症の対策グッズなどを紹介します。写真をクリックすると通販サイトに移動するのでより詳しい商品説明を確認したい場合はどうぞ。
熱中症指数計
温度や湿度を測定し熱中症の危険性を知らせる熱中症指数計も市販されています。
寝るときにはアイスノン
寝るときにはアイスノンが有効。クーラーが嫌いな人などは特に良さそう。熱が出たときなどにも使えます。
(有名なアイスノン。誰でも知っていますね。様々な用途に使えます)
クールタオルなど
水にぬらして何度も使えるクールタオル。外出時の熱中症の予防に。
クールキャップ
日差しが強いところでの作業が多い人はクールキャップがお薦め。UVカットタイプ。ゴルフやスポーツ観戦などに良さそう。
(日差しが強い日の外出時はこれ)
瞬間冷却材関連
熱中症の初期症状が出た場合には氷嚢などで腋の下、首のまわり、脚の付け根などを冷やすのが有効です。
外出先などで氷を用意できない場合は瞬間冷却材が有効。暑さ対策として外出の際には用意しておきたい。
冷却スプレー
服の上からも使える冷却スプレー。無香料。マイナス20℃のジェット冷却でうむを言わさず冷やします。逆に寒いぼが立つほどなので使いすぎ注意。
経口補水液
適度な塩分、糖分の摂取に最適。自分で作るのが面倒な人はこれを用意しておくと良さそう。普通のスポーツドリンクでもいいと思いますがそれは糖分が多すぎるかも。
(大塚製薬の経口補水液。市販されています)
熱中症の初期症状(頭痛、めまい、吐き気など)と対策
熱中症の初期症状と対策などをまとめました。
こうやって眺めてみると、普段から熱中症の一歩手前になっている状況もあり、ちょっとしたことで大惨事にもつながりかねません。
特に高齢者などは注意した方がいいでしょう。
普段から、熱中症の予防や対策には気を使ってください。
(このページはwikiやYahooヘルスケア、NAVERまとめなどの情報を参照し、重要項目をまとめたものです。より詳細に知りたい場合は検索などで確認ください)
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