熱中症 2015 患者数
今年の夏はやぱり暑いようです。
緊急搬送された人数が1週間単位としては過去最高を記録したとのこと。
でも、暑さだけが原因なのでしょうか?
実際のデータなどを含めて考察します。
2015年7月27日~8月2日の週に11672人が緊急搬送
7月27日~8月2日の1週間に11672人が緊急搬送されたとのことです。これは2008年の統計開始以来最多とのことです。
総務省消防庁は4日、7月27日~8月2日の1週間に熱中症で救急搬送された人が全国で1万1672人に上り、25人が死亡したとの速報値を発表した。1週間の搬送者数としては、2008年の統計開始以来最多。死者数は今年に入って最も多く、注意を呼びかけている。
引用元:<熱中症>1万1672人搬送…1週間で過去最多(毎日新聞)
また、この期間の死者は25人となっており、こちらも今年最高となっています。
(参考:熱中症 2015 死者数の推移)
何故、過去最多になったのか?
何故、過去最多になったのか?その点をしっかりと考えないと今後も多くの熱中症搬送される人が増えると思います。
もちろん、暑さも原因の一つでしょう。
でも、今年は節電要請があったわけでもなく、急激に電気代が上がってエアコンをつけられなくなったという要因があったわけでもありません。
そういった意味では、これまでよりも熱中症になる確率は下がりそうなものです。
単純に暑さだけでは測れないものがあるのでしょう。
湿度が高かった可能性は?
この時期に熱中症の搬送者数が多かった要因として湿度が高かった可能性を感じます。
統計の中には度がその時期にどうなっていたのか?という統計はないので断定はできませんが、湿度についてはあまり報道されなので重視されなかったのではないでしょうか?
実は熱中症は温度(気温)よりも湿度に関係性が高いとも言われているので、気温だけを重視して対策を取らなかった場合に熱中症になる可能性が飛躍的に高まります。
暑さ指数の浸透が必要か?
最近、天気予報などでは暑さ指数なるものを話するようになりました。
暑さ指数とは熱中症を予防する目的として導入された指数で温度だけでなく湿度も考慮しています。
暑さ(温度、気温)もチェックして欲しいですが、それよりも、この暑さ指数をチェックしてください。
暑さ指数とは?
暑さ指数はWBGT((湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)のことです。熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標。
熱中症は身体から熱がうまく逃げなくなって、熱が身体にこもることが主要因。
そのため、暑さ指数では温度(気温)よりも湿度に重きを置いています。
詳細は以下の記事も参照ください。
(参照:今日の熱中症指数(暑さ指数:WBGT))
私たちは気温を重視しがち
私たちはどうしても気温の方に目がいきがちです。
でも、熱中症という病気防止を考慮するならば気温よりも湿度を重視すべき。気温だけでエアコンを付けるかどうか判断するというのは実は危険なのです。
気温と湿度をバランスよくチェックした上でエアコンを付けるようにしましょう。
設定温度28℃という節電目標もありますが、28℃以下でも湿度が高ければエアコンを付けるべきなのです。(湿度を下げるために付ける)
熱中症指数計は市販されている
暑さ指数は天気予報などで見れますがやはり細かい情報までは分かりません。自分の環境を知りたいということであれば熱中症指数計を利用するといいでしょう。
熱中症指数計は市販されています。暑さ指数が危険領域に達した時にアラームがなるようなものもあります。
以下が一例なので参考にしてください(クリックすると詳細ページに移動します)。
(季節によっては乾燥度合いでインフルエンザ対策にも使えるらしい)
熱中症対策はしっかりと
「熱中症になったことがないから大丈夫」と思っている人はかなり注意した方がいいです。統計的に見ても高齢者の方が熱中症になっています。
これは身体の機能が加齢と共に衰え、熱を身体から逃がす作用の衰え、抵抗力の衰えなど複合要因が考えられます。
よって、これまでに大丈夫だったから今年も大丈夫なんてのは全く意味をなさないと考えた方がいいでしょう。
熱中症の対策などは別途まとめているのでそちらも参考にしてください。
(参考:熱中症の初期症状(頭痛、めまい、吐き気など)と対策)
早いうちに医者にかかることも考える
重病化してから緊急搬送されると後遺症が残ったり、最悪死に至ることもあります。上記の1週間には25名の方が亡くなられています。
軽い症状であれば、日陰で休み、身体を冷やしたり水分を補給するなどして回復に当たってください。
それでも症状が緩和せず、意識が朦朧としたり、嘔吐や下痢が激しい場合には医者にかかった方がいいでしょう。
気分が悪くて仕事にも行けないような状況ならば医者にかかって早めに治した方がいいです。
自分だけで治そうと思うとより重篤化したり、脱水症状などで合併症などを引き起す可能性もあります。
(参考:熱中症になったら何日か休むべき?)
熱中症 2015 患者数(搬送人数)まとめ
今年の夏は2008年の統計以来、週単位では過去最高の搬送者数になったようです。
今年は節電要請が出ていたわけでもなく、急激に電気代が上がったわけでもありません。何か要因があったのでしょうか?
考えられることがあるとすれば湿度などの要因。
私たちは気温だけでなく湿度にも注意した方がいいでしょう。
最近の天気予報では湿度を重視した暑さ指数なども導入されているのでしっかりと確認して、暑さ対策をするようにしてください。
(合わせてお読みください)
熱中症の初期症状(頭痛、めまい、吐き気など)と対策
熱中症になったら食べ物や飲み物はどうすべきか?(予防と対策)
今日の熱中症指数(暑さ指数:WBGT)、東京、大阪、名古屋、福岡など
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